孤独感の先行指標について。
孤独と孤独感の違いについて、改めて記載しておこう。
noteから来ていただいた方にはより長い定義をお話しできるため、少しワクワクしている。
孤独(Alone/Solitude):客観的にみて一人でいること
孤独感(Loneliness):下記の通り(McCarthy et al. 2025)
(1) Loneliness occurs when there is a perceived deficiency in social relationships.
(2) Loneliness is a subjective experience.
(3) Loneliness is unpleasant and distressing.
(4) Loneliness affects individuals emotionally, cognitively, and behaviorally.
(5) Loneliness can present as a transient affective state or an enduring traitlike disposition.
(6) Loneliness is a multidimensional construct containing social and emotional components.
大事なのは1~3かもしれない。つまり「社会的なつながりが不足したと感じる時に生じる主体的で不快な体験」という言葉に集約できる。
ちなみに、工藤・西川は孤独感(Loneliness)を「人間関係における『望ましい相互作用』と『実際の相互作用』の乖離から生じる主観的経験である」としている(工藤&西川. 1983)。
こちらも「主観的な」経験であることが定義に入っている。
孤独は側から見てもその人が孤独かどうかわかる。
僕はこの記事を孤独に書いているし、この記事を読んでいただいている間、あなたは孤独かもしれない(そばに誰かいるかもしれないが)。
一方、孤独感はそうはいかない。側から見てもその人が孤独感を抱えているかどうかわからない。そして、孤独感は人によって抵抗力が違うし、時期によっても違う。
つまり、同じ出来事があったとして、人によって、そして同じ人であっても時期によって、孤独感を感じるかもしれないということだ。
家族と共に食事をしていても孤独感を抱えるかもしれないし、会社で死ぬほどしごかれてもへっちゃらかもしれない。学校で友達と話していても孤独感に苦しむかもしれないし、友達が一人もいなくても全く孤独感を抱えない人(あるいは時期)もある。
ほんま厄介だよね、これを相手にしようとしているのは中々クレイジーだと思う。
導入すら終わってないのに1,100字も使ってしまった。
早速本題に入りたい。
僕の研究対象は「孤独感に対し、ビジネスから逃げ道を作ること」にある。
……変わることはあると思うが、大筋はこれだ。
「解決策」ではなく「逃げ道」としたのは、根本的に孤独感に対して、今の僕には処方箋が思いつかないという諦めがある。
せめて「逃げ道」や「雨宿りの軒下」くらいならできるのではないかと考えていたりして、今はこういう表現を使っている。
で、具体的に何かというと、簡単に言うと「孤独感ケアサービス」になる。
孤独感を抱える人に対して(今は構想中だが)ケアを届けることを考えている。
今回はケアの中身ではなく、ケアをどうやって届けるか、について考えている。
孤独感とは主観的な体験だ。
しかし、いやだからと言うべきか、往々にして「自分は孤独感を抱えている」とメタ認知できる人間の方が少ない、と思う。
だから、「先行指標」が欲しい。
先行指標とは、見たい物事より先んじて動く数字のことだ。
景気で言うと株価とか。間違っていたら本当にごめん。
例えばそれはコミュニケーションの減少かもしれないし、食事量の減少かもしれない。睡眠不足かもしれないし、疲労感かもしれない。
それをわざわざ他者に知らせる必要はないと思う。
自分の中にしまっておくだけでいい。
でも、それを知っているだけで「孤独感を感じるかもしれないから自分に優しくしよう」なんて思えるかもしれない。
ただ、もちろん問題点がある。僕なんかがわかるだけで二つ。
・先行指標なんてものが本当にあるのか?
・そもそも「自分に優しくしよう」なんて思えるのはリテラシーのある人だけでは?
まず一つ目。
そもそも、孤独感の先行指標なるものがあるのだろうか。
書いてて気になってきた。論文探してみよう。
ごめん、ここは後で追記するかもしれない。
少なくとも今の僕は孤独感の先行指標に懐疑的である。
そもそも自分が孤独感を感じているかも分かりにくいのに、その先行指標があるのか。
また、それはどの程度の精度で孤独感を予測するのか、そこがとても気になる。
例えば、「食事量の減少」だとする。
自分の体調を計測していたとして、食事量が減少したら「これから私は孤独感を感じるかもしれない……!」なんて余計で不要な不安を抱かせてしまうかもしれない。
二つ目、セルフケアをできる人間はそもそもリテラシーが高い。
僕の研究テーマについて相談したとき、言われたことがある。
「日本各地でラジオ体操がされているが、ラジオ体操に参加するのは健康に関心のある人だけで、午前5時から酒を飲んでる人は絶対に参加しない」と言われたことがある、僕は唸った。
その通りで、自分が孤独感に悩んでいるとメタ認知できている人は、そしてそれを解決しようとする人はすでに「素質」がある。要するに孤独感に対するリテラシーが高い。
かつての僕のように、「孤独感など知ったことか(実際は孤独感に内部をやられている)」とか「孤独感を感じる自分は弱い(実際は……)」みたいな考えに縛られて、孤独感を感じている自分を認めない人がいると思う。そういう人にこそ孤独感ケアを届けたいのに、そういう人には届かない、そんなジレンマがある。
そんなジレンマ(他にもジレンマがあって、もはや何レンマと呼べばいいのかわからないが)を解決するスーパーサービスを僕が考える。かもしれない。
乞うご期待。
孤独感の先行指標があるのかは、まだわからない。
でも、孤独感を自覚できない人にこそ何かを届けたいという気持ちは確かだ。
それを数字で掴めるのか、それとも全く別のアプローチが必要なのか。
ここからが本番だ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今日も1日、お疲れ様でした。
